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山田 ...というのが、これまでの状況です。
がんばっているのですが、売上は減る一方です。
売上を増やす方法を教えていただきたいのです。
伊東 なるほど、概要はわかりました。
思ったように業績が改善しない山田さんは、経費を削減するために、昨年末で、自分が担当していた店舗を閉めていました。
家賃やパートの人件費は大きく削減できましたが、本店の売上も微妙に減っています。山田さんの当初の見込みでは、支店のお客さんが本店に流れるので、本店の売上は増えると予測していたのですが...
途方にくれた山田さんは、とにかく何とかするため、花子さんの知り合いの経営コンサルタントに相談することにしたのです。
山田 このままでは、いずれ食べていけなくなります。
一気にお客が集まるようなチラシやDMなどを
教えてもらえたら嬉しいのですが。
伊東 それはそうでしょうけど、そんなに慌てないで。
といっても悠長にもしてられないでしょうから、
目先の売上を少し伸ばすことと、根本的に体質を
変えることの両方をやってみるしかないですね。
山田 というと、具体的には何をしたら...
伊東 とりあえずは...
目先の売上を少しでも増やすのが先決なので、
この辺りの陳列をやり直しましょうか?
全然、ボリューム感がないですし、
買って欲しいって感じでもないですからね。
在庫はまだあるんでしょ? 持ってきてください。
山田 えっ? 今からですか?
もうこんな時間ですが...
伊東 だって、急ぎなんでしょ? それと、POPは全部変更しましょう!
山田 えっ、POPもですか!
伊東 いかにもパソコンで作りましたって感じだけで、
統一感もないですし それに、こんな小さかったら読めないですよ。
山田 ...
伊東 それから、入口のガラス戸に貼ってあるポスター
あれは外しましょう。 お店の中が見えないし、暗く感じますから。
山田 ちょっ、ちょっと待ってください。 それだけ一度にいわれても時間がありませんよ。
伊東 何いってるんですか。 直すところは、これだけじゃないんですから。
山田 ...
それで、チラシやDMは...
伊東 そんなのは後で充分です。
失礼ですけど、いくら良いチラシを撒いて、
新しいお客さんの来店が増えたところで、
肝心のお店がこんな状態では、
まず買ってもらえないですよ。
それどころか、もう来ない!って思われますよ。
それじゃあ困るでしょ。
山田 ...
伊東 いいですか、山田さん。 誰だって、売上は伸ばしたいと思ってるんです。 だから、いろんなことをやっています。
でもね、お客さんに受け容れられないとダメです。
山田 はぁ...
伊東 集客は大切です。それは確か。
だけども、一度来てもらったお客さんに、
また今度も来てもらうことの方が、もっと大切。
特に、山田さんのような店舗の場合だと、
遠いところからお見えになるわけじゃないでしょ。
近くに住んでいる方がお客さんになるんだから、 嫌われちゃったらおしまいですよ。
山田 ...
伊東 まあ、今日は時間もないですから、
このへんにしときましょうか。
山田 は? 陳列の変更やPOPは?
伊東 時間があればやられたらいいですけれど、
いきなり初対面の人間にやれ!といわれても、
すぐにはできないでしょ。(笑)
山田 まあ、そういわれれば、そうですけれど。 あ、信用していない、ってわけじゃないですよ。
伊東 あはは。(笑)どっちでもいいです。
それより、これを差し上げますから
奥さんと一緒に作成してみてください。
山田さんにとっては、衝撃の時間でした。
ほんのちょっとでも参考になれば、と軽い気持ちで相談したコンサルタントに、思いもしていなかったことを次々に指摘され、完全に圧倒されてしまったのです。
山田 はぁ...疲れた〜
花子 どうやった? ええ先生やったでしょ。
山田 なんかようわからんわ。 そやけど、あんな人もいるんやなあ。
完全に参りました、って感じ。
花子 何いうてんの。それで。
山田 あ、そや。これをお前と一緒にやってみて、
とか言われたわ。
山田さんと花子さんは、その資料をひと目みて、ため息をついてしまいました。
一体何が書かれていたのでしょうか...
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